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少し実践的な知識相場のパワーを測る指標:出来高
株の取引で、売買成立した株数のことを、
出来高と言います。
なんとなく難しいイメージがありますが、
拍子抜けするほど簡単です(笑)
たとえば、以下のようなケースを考えます。
Aさん:E社の株を10000円で100株売ります。
Bさん:E社の株を10000円で20株買います。
Cさん:E社の株を10000円で60株買います。
この場合、AさんとBさん、AさんとCさんの間で、
取引が成立するので、
出来高は80株になります。
要は取引された株の数、というだけですね。
このケースにもし、
Dさん:E社の株を8000円で20株買います。
という人が現れても、唯一の売り手である、
Aさんは10000円で売ることを希望しているので、
売買は成立せず、出来高は80株のままです。
このように出した注文株数の一部だけ約定することを、
内出来(うちでき)と言います。
また、売買が成立しないことを出来ずといいます。
出来るという言葉には、
売買が成立するという意味が含まれています。
このケースでは、E社の株についての出来高の話ですが、
出来高には東証1部の出来高など、
市場ごとの出来高も発表されます。
市場ごとの出来高というのは、
その市場に上場している全銘柄の、
取引された株の数の合計ということになります。
出来高の意味は非常に簡単ですが、
一体どんなことに役に立つのでしょうか?
出来高は売り買いされた株数ですから、
これが多い時というのは、
株を買いたい人、売りたい人が多い、
と、取ることができます。
つまり出来高の増加は、
株式市場への関心、各銘柄への関心が高まり、
これから株価が上昇するのではないか、
という雰囲気が漂っている証拠でもあります。
このように、出来高は、
相場のパワーを測る指標として役に立ちます。
上昇トレンドの初期の段階で出来高が急増したりすることは、
よくあることです。
しかし、逆に、高値圏での出来高急増は、
利益確定のために売りたいと思った人が多い、
とも取れ、下降トレンドの始まりになることもありますので、
注意が必要です。
どちらにしても、出来高が多いときは、
売りたい人、買いたい人が増えていると言うことなので、
その後、株価に何かしらの動きが起こることが多いです。
最後に具体例をあげておきます。

上記チャートはKDDIの2006年1月4日から約4ヶ月間のチャートです。
このチャートでは、3月9日付近まで、
下降トレンドを描いていた株価が、
3月10日の明らかにいつもより大きい出来高を機に、
上昇に転じています。
もともと割高ではなかった水準から、
株価が下落し、割安感が出てきたところを、
待ってましたとばかりに、投資家が資金をつぎ込んだ形になった、
と言えるでしょう。にーちゃんも買えばよかったです(笑)
4月下旬ころからは再び出来高が増加してきていますが、
これは、株価の上昇による、利益の確定売りが増えてきたためだと思われます。

一方こちらは、4月下旬ころまで順調に上昇を続けていた株価が、
突然の出来高急増を機に、その後下降に転じています。
このチャートはホンダ技研工業の2006年1月下旬から約4ヶ月間のチャートです。
この日はストップ高まで行くかと思われるほどの勢いで株価が上がっていきましたが、
今まで株価が順調に上がってきていたこともあって、
今のうちに売って利益確定しておこう!というふうに考える人が増え、
結果出来高急増につながりました。
高値圏でさらに株価が跳ね上がったため、
もう(しばらく)これ以上は上がらないだろう、
という受け止め方が多くを占めたのだと思います。
これがもし安値圏での株価急騰なら、
この後に株価は上昇していったかもしれません。
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